心療内科・漢方・プラセンタ療法・パニック障害・社交不安症(SAD)・自律神経失調症・不眠症

〒658-0047 神戸市東灘区御影2-2-9 御影時枝ビル2F

たばこが止められない理由

喫煙場所の減少や、経済的な負担、更には将来の健康不安…
喫煙しつつも、実は「できればタバコをやめたい」と考えている人は意外に多いものです。

しかし、これまで「禁煙」とは、ひたすらタバコを我慢しつづけるもの、苦しいものというイメージが一般的でした。禁煙にチャレンジしたものの、再びタバコを吸う生活に戻ってしまった方もいることでしょう。

禁煙に失敗する方の多くは自分の意志が弱いせいと考えてしまいがちですが、実は「ニコチン依存症」という病気のためなのです。タバコの煙に含まれるニコチンが強い依存性をもつため、ニコチン依存症という「病気」を風邪と同じように、意志の力だけで治すことができないのは当然と言えるでしょう。

依存症には大きく2種類あります。「身体依存」と「精神依存」です。

  • 身体依存
  • タバコに含まれるニコチンは、多幸感や覚醒効果をもたらす、依存性の高い薬物です。体内のニコチン量が低下すると、「不安」、「イライラ」、「眠気」を感じるようになり、再びタバコを吸いたくなります。この症状は身体の働きに基づくため、タバコを強く欲する気持ちを、意志の力でコントロールすることは出来ないのです。(ニコチン依存症)
  • 精神依存
  • 長年の生活習慣を変えることへの抵抗感(一服のタバコが、ストレス解消につながっているとの考えなど)や、特に女性においては「タバコをやめると太る」と禁煙に伴う事象を恐れる傾向があります。 ニコチンにとらわれない生活の方が、喫煙している現在よりも、ずっと気持ちよく過ごせるという事実に気づくことが重要です。

当クリニックの禁煙治療

  • 身体依存
  • 身体依存に対しては、禁煙補助薬を使用します。
    禁煙補助薬には、ニコチン切れの症状やタバコに対する切望感を和らげる効果があります。

    これまでの禁煙治療は、ガムやパッチにより体内のニコチン不足を補う「ニコチン置換療法」が中心でしたが、ニコチンに依存する状態を脱するものではなく、根本的な治療とは言えませんでした。

    当クリニックでは新たに発売された「非ニコチン製剤」を使用しております。このお薬の成分はニコチンを体内に取り込む受容体に結合し、ニコチンが吸収されるのを邪魔します。 同時に、ニコチンが受容体に結合した場合と同様、少量の快感を生む物質(ドーパミン)を放出します。

    これらの働きにより、タバコをおいしいと感じにくくしながら、ニコチン切れの症状を軽くするという2つの効果があるため、高い禁煙達成率が期待されます。
  • 精神依存
  • 診療におけるカウンセリングを通じて、これまでの喫煙習慣を変えるためのアドバイスを行います。
    心療内科の医師による、禁煙のためのメンタルサポートが受けられる点が当クリニックの大きな特徴です。

    タバコに対する精神依存が強い場合、期間中に再び喫煙してしまうことも考えられます。そんな場合も、次回診察時に「途中で何本か吸ってしまった」「禁煙を中断してしまった」などと相談してください。 どのようなアプローチを用いれば、あなたの喫煙習慣を変えることができるのか、一緒に考えていきましょう。

禁煙治療にかかる費用・期間の目安

2万円以内で3か月間の治療が受けられます(保険適応)。
禁煙治療に必要な通院回数は、5回です

禁煙治療の流れ

1日にタバコ1箱(420円)を喫煙する方なら、約1.5か月分の金額で3か月間の禁煙治療が受けられる計算となります。

受診方法

禁煙治療が初めての方は、お電話でお問い合わせください。(初診時のみ予約制です)
ご来院の際には、保険証をお持ちになって当クリニックへお越しください。

※当クリニックでは、保険適用の禁煙治療が受けられます。お気軽にご相談ください。